怪我防止ランシュ”インフィニティ ラン”を分解してより理解度を深めてみた!

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はじめに…

動画に続いて分解の模様を記事にて紹介したいと思います!

注目ポイントは、アッパーに用いられている新素材フライニットロフトの内部構造合成樹脂パーツTPUのヒールクリップミッドソールのリアクトフォームの内部構造となっております。

怪我を防止する要因となっているサポート性の高さに軸を置いてご覧い頂けると、ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニットよりに対しての理解度が深まると思います。

分解するたびに精度が上がって綺麗に分解できるようになっている点も注目して頂けると嬉しいです(分解速度も向上しています)!!

ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット

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アッパー分解

アッパーをミッドソールから切り離した図です。
かなり薄手のアッパーにはなりますが、前足から中足部に配置されているフライニットロフトの方が中足からヒールに配置されている従来のフライニットと比べると薄く、伸びにくいのは分解しても変わりありません。

より細かく切り離した上記画像の方が分かりやすいですね。
左側がフライニットロフト、右側が従来のフライニットとなっています。

トップレイヤー:通気性と耐久性
ミドルレイヤー:強度と安定性
ベースレイヤー:固定性と快適性

上記がフライニットロフトの特性です。
トップとベースは分解しなくても目で見て触れることができるので、特に解説は必要ないと思いますが、ミドルレイヤーは分解しないとなかなか伝わりにくい部分だと思います。

画像を見るとミドルを中心に繊維が複雑に編み込まれていますよね。
この複雑さと密度の濃さがナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニットの耐久度と足をしっかりと固定してくれる所以となっています。

フライニットロフトが3層構造であることは実物を見ないと分かりにくいかもしれませんが、少しでも特性が伝わると嬉しいです。

ちなみに、上記画像は従来のフライニットで構成されているヒール部分です。

従来のフライニットは、ソックスのようなピタッとしたフィット感と柔らかい素材感が足当たりを向上させてくれるのですが、伸びやすい性質上、上級者用のシューズにはあまり使用されない素材として有名になりつつあります。

しかし、画像のように分厚く編み込み、内側にフェルト生地を配置することで、フィット感と足当たりをそのままに伸びにくい形状維持力を提供できる工夫がナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニットのヒールには施されています。

実際、分解しなくてもヒールを触るだけで従来のフライニットとの違いが分かると思います。
履くとなおさら安定感が高いことが身体を通して伝わると思うので、従来のフライニットだからといって敬遠しないでほしいと強く思います。

次に、中足〜ヒール部分にかけて広範囲で配置されている合成樹脂パーツを紹介します。

このパーツは、ヒールを固定することで走りに安定感をプラスし、走行時のブレやズレやスレなどの細かいストレスを減らすために配置されています。

ここまで大きく分厚いサポートパーツは珍しいので、分解師としては中を見ないわけにはいきません。。。

内側はこんな感じです。
先ほどのフライニットのヒール部分同様フェルト生地を貼ることで、足当たりを向上させてくれている工夫が施されています。

特に気になっていた内部は…こんな感じです。
分厚いのは一目瞭然なのですが、黒いパーツが見えているのが分かると思います。

このパーツは、動画でもご紹介した”断熱材”のようなパーツで、触った感じソフトで柔軟性があり、ラバーとスポンジの中間的な印象を受けました。

先ほどのヒール部分のフライニットの構造と、断熱材のパーツを見てしまうと通気性に不安を覚えるかもしれないですが、フライニットの編み込み方、構造からも分かる通り、ヒール部分は通気性を考えるのではなく100%フルスロットルで安定性にステータスを極振りしています。

従来のフライニット使用シューズと比べると通気性に物足りなさを感じるかもしれませんが、そもそも熱がこもりやすいのは足の甲部分で、そこはしっかりサポート済みです。

また、安定性と通気性を両立させることは可能だと思いますが、人体構造的にもヒールの発汗を考えた構造は無駄だと思いますので、気にするポイントではないと思います。
そもそもフライニットってだけである程度の通気性は他素材と比べると高いですしね。。。

話は戻りますが、初めてナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニットを履いた時、

ヒールがこんなに固定されているのに柔らかく感じるのはなんでだ?

と感じたことを思い出しました。

おそらく、そう感じたのはこの断熱材風パーツが影響してのこと。
ソフトさを失うことなく足首周りの安定性を向上させてくれているこのパーツは見えない部分の力持ちとでも言いましょうか。
ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニットの履き心地を担っているパーツなんだと個人的には思っています。

次はTPUのヒールクリップです。
とにかく大きい!過去最大サイズのクリップです!!
見た目とは異なり、想像以上に柔軟なことに驚きました。
動画にて捻じ曲げていますので、ご確認下さい。

上から見た内部構造はこんな感じです。
クリップ内にもフライニットとフェルト生地が内蔵されているので、足当たり良く頑丈に仕上がっていることが分かると思います。

また、裏側はこんな感じ。
リアクトフォームがくっ付いてしまいましたが、ペンチを使用しても剥がれないほどの強度を誇り、足首周りをしっかりと固定しサポートしてくれていることが分解したことでより伝わってきました。

左の黒い部分は、次のミッドソール分解項目にて紹介します。

アッパー最後はシューレースです。
レビュー記事でも記載していますが、約110cmの長さがメンズ28cmに装着されていました。
外すのは少し力が必要ですが、問題なく誰でも行えると思います。
ぜひ、交換の際に長さ情報をお役立て下さい。



ミッドソール分解

レビュー記事で紹介しましたが、ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニットはストロベルがないシューズになるので、分解してもさっぱりとした綺麗な見た目となっています。
一応、アッパーとの接合面は繊維素材で縫い付けられていましたが、インソール以外にリアクトを遮る素材はないとお考えください。
ダイレクトにリアクトの柔らかさを感じることができるのは凄いと素直に思います。

リアクトの切断面です。
初めてのリアクト分解となりましたが、密度の濃さは圧巻です。

エピック リアクトなどの従来のリアクト使用ランニングシューズと比べると約24%増量しているだけあり、触っただけで柔らかさを感じることができました。

ただ、クッション性重視の影響で反発性が劣っているのは事実。
これも触っただけで僅かですが感じることができました。
その少ない反発性を補っているのロッカー構造に関しては、レビュー記事にてご確認下さい。

ちなみに、先ほどTPUクリップで紹介した黒い部分の正体はこちらです。
TPUプレートがミッドソール外側部分のみ、ミッドソール内へ入り込んでいます。
もう片方を分解したわけではないので、不備なのかの判断はできませんが、おそらく仕様でしょう。
個人的に、安定性と耐久性を向上させるための構造だと睨んでいます。

ミッドソール最後は、インソールの紹介です。
特別何かを搭載、工夫しているわけでもなさそうです。
ナイキランニングシューズの一般的なインソールの素材と厚さです。
ただ、前足部分だけ粘着された構造なのは、他のシューズと一線を博す工夫だと感じます。
グリップ力に関しては、粘着が影響し他の初心者も使用できるナイキランニングシューズと比べるとワンランク上だと思います。

 

アウトソール分解

アウトソールは平常運転、剥がすことはできませんでした。
アウトソールは地面に接する部分であることと、パワーが大きく加わる部分なので、今後も分解は困難だと思います。。。

機能面の話にはなりますが、前足は薄いラバーヒール部分はやや厚手のラバーを配置しています。
前足は深めの溝と細かい溝が複数刻み少しでも柔軟性を提供するために薄く、ヒールは着地時の衝撃を加味してクッション性と耐久性を提供するために厚手になっているのだと思います。

ちなみに、糸ノコで切断したのですが、薄手のわりにアウトソールのラバーがなかなか切れず苦戦しました。

分解に苦戦した=耐久性が高い

というのは間違いないと思うので、ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニットのアウトソールはこれまでで一番強度が高いと思って良いと思います。



まとめ

いかがでしたか?
耐久性を重視しつつ、快適性を損なわない工夫が随所に施されていることが少しでも伝わったのであれば嬉しいです!!

また、履いたときの自身を少しでも想像してもらえたのであれば分解冥利に尽きますね!!

お時間があれば、分解の模様と解説を動画でもお楽しみ下さい。

次回は…まだ分解予定のシューズが決まっていないので、​NIKE.comで吟味したいと思いますー!
次回の動画と記事もお楽しみに!!

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