目次
はじめに…
今回は、2021年2月現在NBAの「ブルックリン・ネッツ」に所属している『カイリー・アービング(Kyrie Irving)』が2020-2021シーズンに着用しているシグネチャーシューズ(選手の名前が入ったシューズ)”カイリー 7”について徹底的にレビューしていきたいと思います。
カイリーシリーズは、カイリー・アービング(Kyrie Irving)のプレースタイルを考え『素早く』そして『不規則に』をテーマにナイキ(Nike)が毎年NEWバージョンを作っているバスケットボールシューズです。
もちろん”カイリー 7”も、そのテーマがバシッと当てはまっているバスケットボールシューズに仕上がっているので、「自身のプレースタイルに適しているのか?」という点に重点を置き、今回のレビュー内容をチェックしてください。
ちなみに、今回購入したのは『EPモデル』となっています。
基本情報(素材や搭載されている機能)を紹介
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実際に使用した感想を紹介
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サイズ感を紹介
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メリット / デメリットを紹介
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ネット上の評価を紹介
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個人的な評価をステータス形式で紹介
上記流れで”カイリー 7”の全てを紹介していきます。
自身が気になるところだけでも構いませんので、ご確認いただけますと幸いです。
EPとは、エンジニアードパフォーマンスの略でアジア人向けに展開されている足幅が広いモデルです。日本で販売されるナイキバッシュの多くがこのEPを採用しています。ちなみに、Nike By You全てのバッシュ、EPと付かないバッシュはグローバルラストと呼ばれ、アメリカ人向けの足形のモデル…要はEPと比べ細めな作りとなっています。最近は、若者を中心に欧米化が進み(食事の面など)足幅が欧米寄りの方も増えてはいますが、自身の足幅に合わせたモデルの選択が必要という点に注意してください。

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まずは使用者のカイリー・アービングについて少し学んでおこう

✔️1992年3月23日生まれ
✔️オーストラリア生まれアメリカ育ち
✔️身長:191cm
✔️体重:86.6kg
✔️ウイングスパン(手を広げた時の長さ):193cm
✔️ポジション:ポイントガード(リードガード)
✔️プレースタイル:素早く不規則に(NBA屈指のドリブルスキル)

身長や体重はもちろんですが『プレースタイルが一致している』という点も重要なポイントです。自身のパフォーマンスを最高レベルまで上げるためにも、カイリーのプレースタイルを確認してみましょう!

カイリー 7の基本情報

カイリー 7の製品情報
商品名:カイリー 7
スタイル番号(品番):CQ9327(メンズEPモデル) / CQ9326(メンズグローバルラスト) / CT4080(ジュニア) / DA7567(カスタマイズ)
価格:17,050円(税込) / 12,000円(税込) / 19,800円(税込)
オススメポジション:ポイントガード(PG)
オススメプレースタイル:コート内を縦横無尽に走り回るスピード重視のプレーヤー
足形(ラスト):EP / グローバルラスト
※海外購入 / ジュニア / カスタマイズはグローバルラスト
素材:
アッパー→合成繊維 / 合成皮革 / 合成樹脂
ミッドソール→ファイロン
アウトソール→ゴム底
重量:メンズ28cmで約396g(前作はメンズ27cmで約450g )
アウトソール:XDR(EPモデル) / XDRではないアウトソール(グローバルラスト)
※カスタマイズはXDR以外のアウトソールを選択可能
付属品:シューレース

カイリー 7のアッパーをレビュー

3層構造:内側からメッシュ→合成樹脂→メッシュ
→力が最も加わる前足の耐久性UP
複合メッシュ素材:採用されているメッシュは複合メッシュと呼ばれる特殊素材
→柔軟性が高く、足へ過度な負荷を与えない
フィン:シューレースと連動する形で前足4箇所に配置
→シューレースを結ぶことで前足をキュッと固定することで足のブレを軽減
複合メッシュ素材:採用されているメッシュは複合メッシュと呼ばれる特殊素材
→前足とは異なりたいとに編み込んだ複合メッシュ素材がフィット感を提供
シューレース(丸紐):触れる面積が狭い=固定感が高い
→解けやすい点が欠点
丸いシュータン:足の形状にフィットする丸いシュータンを採用
→ピタッとフィットするシュータンはズレが少なくストレスフリー
独立したアキレス腱:足首がピッタリと収まる形状
→足の抜けを最小限に抑えてくれる
V字にカットされた足首サイド:倒れ込みながらのプレーの際に役に立つ
→倒れ込んだ際にV字に足首が収まり圧迫感が少ない、軽量化にも繋がっている
左右非対称のメッシュ素材:内側→シュータンと同じ / 外側→前足と同じ
→内側への倒れ込みと正しい体重移動を可能にする
3層構造:内側からメッシュ→合成樹脂→合成皮革
→アッパーの中で最も強固、ヒールの抜け減らし高い耐久性を提供
せり上がった形状:外側へせり上がった流行りの形状を採用
→スムーズな体重移動を可能にしてくれる

カイリー 7のミッドソールとインソールをレビュー

EVA素材のインソール:エチレン酢酸ビニル素材の略
→柔らかく弾力があるナイキでは一般的な素材、他のナイキバッシュと大きな違いはない
高いデザイン性:カイリーらしいデザイン性に優れた見た目
→第三者に見られることは少ないが、自身のモチベーションUPに繋がる

ファイロン素材:反発性が高く適度に柔らかい素材を厚手に採用
→ナイキバッシュに多く採用される素材なので違和感なく使用することが可能
エア ズーム ターボ:カイリー 5から搭載されている特殊なズーム エア
→切れ込みを入れることで足の動きに合わせて反応、カイリーのように不規則な動きを連続で繰り出すプレーヤー向けに調整されたズーム エア、パワーを無駄なく変換
ズーム エアとは、上記画像のような透明なバッグに空気と繊維状の素材を無数に配置したナイキ独自の素材です。体重が乗った際に空気が沈みクッション性を、繊維が沈み跳ね返りバネの効果(反発性)を提供してくれます。
溝と切れ込みの効果:沈みこみクッション性UP、軽量化
→前作より軽量でヒール部分のクッション性が高いと言われる所以
横のライン:ランニングシューズに多く用いられる構造
→空気抵抗を最小限にする効果がありスピードが増す

カイリー 7のアウトソールをレビュー

フルラバーのアウトソール:足裏全体に薄いラバーを配置
→着地箇所や軸に左右されない高い安定性を発揮、薄さは地面との距離感、接地感を強化
最先端のパターン:カイリーの試合中のデータをもとにコンピューターが導き出したパターン
→カイリーに近しプレースタイルの方に最適、プラスにもマイナスにも働く

アウトリガーとは:せり上がった形状のアウトソール
→倒れ込んだ際にアウトリガーが地面を捕らえ滑ることなくプレーできる

カイリー 7を実際に使用してみて感じたこと!

カイリー 7のアッパーの使用感
全体的にしっかりした作りで「重厚」な感じです。そのため、ミッドソールやアウトソールと比較すると「重い」という印象を受けました。
素材はメインの合成繊維の「複合メッシュ」が非常に柔らかく「新品時でもすぐに試合で使用可能」です。
通気性に関しては、マイナスな印象を受けました。「表面のオープンメッシュが高い通気性を発揮してくれそう」と思ってしまいますが、基本3層構造のアッパーなので、通気性というよりは「激しい動きへのサポート性重視のアッパー」となっています。
前足上部の「フィン」と呼ばれるサポートパーツは、シューレースと連動し「固定感をかなり高いレベルで演出」してくれます。「タイトすぎない」というのも高評価に繋がっています。しかし、「EPにしてはタイト」な印象を受けてしまいました。
シューレースは丸紐なのでやはり「解けやすい」です。
シュータンは弧を描く丸いタイプとなっているので、「足の形状に合わせてフィット」してくれますが、「シュータンの厚さが少し足りない」ため隙間ができてしまいます。私の足の形が合っていなかっただけかもしれませんが、「サイズ感」に気をつけてください。
足首部分は「最高」です。特にアキレス腱の窪みが足にマッチして「抜けが少ない適度なフィット感を常に提供」してくれます。また、ヒールの硬めの合成皮革とその中に内蔵されている硬い合成樹脂がサポート性を高めている印象を受けました。
カイリー 7のミッドソールの使用感
メイン素材に採用されているナイキバッシュお馴染みの「ファイロン素材」を「厚手」に配置している + ヒール部分に「窪みと切れ込みを設けている」ことが影響し、前作と比較しても「高いクッション性」を感じました。ファイロン素材独特のアノ硬さもしっかりとキープしているので「反発性」も申し分ありません。
しかし、前足部分に「違和感」を感じてしまいました。内蔵されているエア ズーム ターボの影響なのか、その他構造が影響しているのか定かではありませんが、「ボールに乗っているようなアンバランスな印象」です。外から見ると湾曲している感じもするので「あえて」かもしれませんが、「体幹がないプレーヤー」や「安定感を求めているプレーヤー」にはマッチしない可能性ありです。ボールの上に乗っている状態を想像すると確かに360度全方向に素早く動けるのかな?と思いますが、真相はいかに…。まとめると」「上級者向けの使いこなすのが難しいミッドソール」だと私は思いました。
カイリー 7のアウトソールの使用感
XDRソールのEPモデルにしては「柔らかい粘着質なアウトソール」となっていました。ただ、あくまでXDRソールなので悪しからず(期待しないでね)…。
フルラバーにしては「薄く軽量」なので、「接地感」と「地面との距離感」はバッチリです。「地面と足の動きを連動させて快適に思い描いたプレーを繰り出すことが可能」です。柔軟性はセパレートタイプと比較すると低い印象ですが、個人的にはそこまで気になりませんでした。
アウトリガーも良好です。いつも通り「倒れ込みながらのプレーを快適」に行うことができます。
アウトソールのパターンについて一点だけ「気になるポイント」が…。前作と比較すると分かりやすいのですが、パターンが「三種類の複数」だったのに対し、今回は「単調な一種類のパターン」となっていて、これがマイナスに働き「つま先 / サイド / ヒールが滑りやすい」印象を受けました。足に力のあるカイリーなどのプロ選手や上級者であれば問題ないのかもしれませんが、この単調なパターンは「初心者には厳しい」かもしれません。大勢のユーザーの使用を考えた複合パターンではなく、玄人向けのシンプルなパターン…「良い意味でも悪い意味でもシグネチャーシューズなんだな」と感じたアウトソールという印象です。

カイリー 7のサイズ感について

前足フィン部分 / アキレス腱部分のフィット感が高い
足の甲上部シュータン付近が若干緩め
アッパー全体に柔軟な複合メッシュを採用しているので「緩め」と思いがちですが、EPにしては全体的にタイトな印象を受けます。シグネチャーシューズなので致し方ないかもしれませんが、今回もサイズ選択が難しい部類に入るでしょう。この後紹介するネット上の評価も合わせて参考にしてみてください(様々な意見あり)。ちなみに、選択したサイズはいつもと同様28cmです。
スポブラの足のサイズは…
右足
足長:26cm(素足) / 26.5cm(ソックス着用)
足幅:10.1cm(素足) / 10.5cm(ソックス着用)
足囲:25cm(素足) / 25.4cm(ソックス着用)
足首:25cm(素足) / 26cm(ソックス着用)
左足
足長:25.5cm(素足) / 26cm(ソックス着用)
足幅:9.9cm(素足) / 10.3cm(ソックス着用)
足囲:24.8cm(素足) / 25.2cm(ソックス着用)
足首:24.5cm(素足) / 25cm(ソックス着用)
※1 ナイキ推奨のサイズ測定方法で計測
※2 足囲は親指の付け根の一番出っ張っているところと、 小指の付け根の一番出っ張っているところを測定

カイリー 7のメリットとデメリットについて

✔️新品時でも非常に足馴染みが良い
✔️前足、ヒールの高いフィット感が激しいプレーを可能にする
✔️足ヒール部分のクッション性
✔️軽量なミッドソールとアウトソール
✔️XDRにしては高いグリップ力
✔️地面との距離感がGOOD
✔️通気性の悪さ
✔️シュータン上部のフィット感
✔️シューレースが解けやすい
✔️ミッドソール前足が不安定
✔️アウトソールのパターンが玄人向け

あくまで個人的な感想となっているので、参考程度に捉えてくださいね!

日本 VS アメリカ『カイリー 7』のネット上の評価まとめ

日本の評価


履きやすいし走りやすい、そして切り返しがしやすい!
でも、履き方が悪いのか小指が痛くなる、使っていくうちに滑ることが増える。

アッパーが薄くシューレースをキツく結ぶと痛かった。

小指が痛くなる。EPが原因?PFラストの違うシューズに変えようかな。

サイズミスった!27cmぴったりすぎ。28cmにすべきだった…。

履き心地、クッション性が好印象。
現時点ではネガティブな要素がない。
EPなのでマイサイズ0.5cmダウンがちょうどいい感じ。

5と比べて一回り小さい気がする。
サイズ感に気をつける必要があるけど。軽さはさすが!

すごくいいわけではないが5に近い印象を受けた。
特に前足のクッション性。5好きにはいいと思う。

足への負荷が5、6より少なく、足裏が痛くならない。

前足のエアズームの主張が強い。
後ろに傾いてしまう感じ。
僕のプレーでは足首が逝ってしまいそうです。

ミッドソール前足に気合が入っている影響なのか、中足~ヒールの耐久性に不安を感じた。

カイリー5、6と比べてグリップ力が良い。
思い通りにプレイできるので好印象。
履きやすさもバッチリ。

バランスが良い。
ミッドソールが硬く反発性が高い。
そしてアウトソールのグリップ力が優れている。

アメリカの評価


アッパーの肌触り、そして軽量なのが素晴らしい。
前足にストラップが無いのも圧力が適度で素晴らしい。
普段使用でも快適に使用できそう。

メッシュアッパーが以前のモデルより柔らかく箱から出してすぐに使用可能。
しかし、素材自体の耐久性に不安を感じました。

カイリー5に近い使用感。
カイリー6より軽量。
大きい変化ではないがバージョンが上がるごとにしっかりとアップデートしている。
サイズは前足がややタイトなので注意。

値段の割に堅実なパフォーマンスを発揮してくれる。
唯一ホコリが付着しやすいのが気になった。
しかし、素晴らしいシューズであることに変わりはない。

カイリー6と比べるとグリップ力に問題があります。
綺麗なコートでは問題ないですが、埃っぽいコートでは常に拭く必要があります。
私のレビュー含め個人的な意見が含まれています。あくまで参考として捉えてくださいね。

機能面を評価してみた!

クッション性:★★★★☆
反発性:★★★★☆
軽量性:★★★★★
耐久性:★★★☆☆
グリップ力:★★★★★
柔軟性:★★★☆☆
安定性:★★★☆☆
デザイン性:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
前作のアップデート版と公式が発表しているということもあり、基本的には前作に近い評価となっています。しかし、クッション性と軽量性は前作以上。特に軽量性の高さが抜きん出てる印象です。なお、個人的に感じたことではありますが、ミッドソール(特にエア ズーム ターボ搭載部分)の不安定さが影響し、フルラバーアウトソールにしては安定性の評価が低くなっています。初心者というより、前作を使用してスキルアップした上級者向けと私は感じました。

さいごに…

いかがでしたでしょうか?
前作からビックリするような大幅な変化は見受けられませんでしたが、上級者であれば感じることのできる細かい変化が所々に施されている”カイリー 7”。
実際に使用して感じることもあるとは思いますが、購入前の参考資料として本記事を楽しんでいただけると幸いです。
ちなみにこちらから前作のレビュー記事も確認できますので、見比べてみるのも面白いと思います。
なお、昔とは異なる返品制度となってしまったNike.comですが、実物、サイズ感の確認は可能となっていますので、下記関連記事より詳細を確認した上で、前向きな購入検討をしてただけると嬉しいです!!
✨Nike.comであれば実物を確認し、サイズを確認後でも無料で返品することができます✨

「商品を知ることはパフォーマンス向上に繋がる」…どーも、スポブラでございます!!