目次
はじめに…

ナイキでは比較的展開が少ないトレイルカテゴリのシューズ。
毎年夏頃に1モデルだけ展開されることが多かったのですが、今年はなんと新モデルが3足も展開され、現在もNIKE.comにて絶賛販売中です。
これまで展開されることが少なかったためか、イマイチ違いが分かりにくいナイキトレイルシューズ…。
今回は、少しでも自身に合ったシューズを見つけて頂けるようまとめてみました!!
是非、本レビュー記事を参考にベストな一足を見つけて頂けると幸いです!!
➡️ナイキトレイルシューズ一覧⬅️

各モデルの基本的な情報をまとめてみた!!
ナイキ エア ズーム ペガサス 36 トレイル

ナイキ エア ズーム テラ カイガー 5

スタイル:AQ2219(メンズ)
価格:14,300円(税込)
重量:メンズ28cmで約289g
オフセット(ドロップ):4mm(前足10.5mm、ヒール14.5mm)
対象ランナー:軽量性、反発性を活かしたスピードタイプの上級者向け
サイズ感:上級者を意識してなのか細めの作りになっています。足をピタッと固定しブレない走りを提供するための構造なので、ピタッとしたサイズ感がベストだということを念頭に入れましょう。一般的なシューズと比べると0.5cmサイズアップされる方が多い印象です。
素材→
アッパー:合成繊維、合成樹脂、合成皮革
ミッドソール:リアクト + ズームエア
アウトソール:ゴム底
ナイキ エア ズーム ワイルドホース 5

スタイル:AQ2222(メンズ)
価格:12,100円(税込)
重量:メンズ28cmで約302g
オフセット(ドロップ):8mm(前足12mm、ヒール20mm)
対象ランナー:安定性と反発性を両立させた中級者向け
サイズ感:全体的に厚手の作りになっています。アッパー全体が厚いのですが、主にシュータンと足首部分が厚く感じます。サポート性を活かした構造なので、サイズ選択に苦戦するかもしれませんが、ピタッとハマれば安定感と安心感は抜群です。一般的なシューズと比べると1cmサイズアップされる方が多い印象です。
素材→
アッパー:合成繊維、合成樹脂
ミッドソール:ファイロン + ズームエア
アウトソール:ゴム底

各モデルのアッパーの違いをまとめてみた!!
ナイキ エア ズーム ペガサス 36 トレイル

トレイルシューズなので、サポート性が高いアッパーではあるものの、3モデルの中では比較的薄手の部類に入ります。熱がこもりやすい足の甲、サイド、ヒールにかけて通気孔を設けているので、自身の汗や湿気を適宜外へ逃してくれます。また、シュータンは薄手で走行中にズレにくい形状を採用。足当たりはやや硬めですが、シュータンがズレた際の不快感よりは良いのでは?と感じます。せり上がったヒール部分は、通常モデル同様の効果を発揮。アキレス腱の不快感軽減し、対空時間を向上させ、少ない歩数でレースを走破することを可能にしてくれます。シューレース部分には、フライワイヤーを各2本ずつ配置しているので、サイズの細かい微調整が可能です。なお、3モデルで唯一リフレクティブと呼ばれる反射素材をヒールに配置しており、暗い夜道の走りも安心安全に行える。
ナイキ エア ズーム テラ カイガー 5

今回紹介する3モデルの中で1番薄いアッパーです。しかし、足先、ヒールを合成樹脂、シューホール周りを合成皮革と補強パーツでしっかりサポートしています。無駄のない部分を補強しているため、軽量で不快感のない上級者も納得のアッパーとなっているように感じます。また、前足から中足までをオープンな編み込みにすることで通気性を、中足からヒール部分をタイトな編み込みにすることで足がブレないホールド感を実現。高級なエンジニアードメッシュ(フライメッシュ)をフルに活かしたアッパーとなっています。こちらもシュータンは薄めのズレ防止構造を採用。足当たりを犠牲にしていますが、ズレて止まって直すよりマシだと思います。シュータンが厚いとシューレースが緩みがちです。上級者はピタッとしたサイズ感も非常に大切と考えているため、ランレベルに合った構造ではないでしょうか。
ナイキ エア ズーム ワイルドホース 5

サポート重視の重戦車と言いましょうか…厚手でサポート性に優れたアッパーとなっています。通気孔を全体的に設けていますが、合成樹脂の補強パーツが大部分を占めているので、他の2モデルと比べると通気性は物足りないかもしれません。しかし、サポート性は抜群で、特に荒れた環境下で活躍してくれる相棒となるでしょう。落差がある環境や岩などが転がる荒れた路面でのランニングを安心して行えるのが1番の強みだと思います。細かい部分にはなりますが、シュータンが分厚く足当たりが良いことも、選択する上で大切なポイントになると思います。

各モデルのミッドソールの違いをまとめてみた!!
ナイキ エア ズーム ペガサス 36 トレイル

ナイキ エア ズーム テラ カイガー 5

ナイキ エア ズーム ワイルドホース 5

サポート性を重視したアッパーの影響で重量があるため、ミッドソールには反発性があり軽量なファイロン素材を採用しています。もちろん、ヒールにはズームエア、前足には保護パーツのロックプレートを配置しています。オフセット(ドロップ)は、8mm(前足12mm、ヒール20mm)と3モデルの中間。適度な推進力と足裏の自由度を感じると思います。良い意味で中途半端なので、他の2モデルを試し合わなければ選択するのがベストかもしれません。また、ミッドソールサイドの無数の溝は、力が入るたびにグッと沈み込みクッション性を提供してくれます。足りないクッションを溝で補うとは…天晴れです。

各モデルのアウトソールの違いをまとめてみた!!
ナイキ エア ズーム ペガサス 36 トレイル

ナイキ エア ズーム テラ カイガー 5

前後に分離したラバーアウトソールが特徴的。粗めの凹凸と粘着力の高いラバーが、荒れた路面、濡れた路面に対応してくれます。また、前後に分離しているラバーの形状から、フォアフット、ヒールストライク走法にオススメです。こちらも、数字が印字されていてオフセット(ドロップ)を指しています。
ナイキ エア ズーム ワイルドホース 5

足全体に凹凸のあるラバーを配置。前足が粗め、中からヒールが細かい凹凸となっています。また、前足中央部(前足の赤い部分)のみが粘着力の高いラバーを採用。蹴り出しの動作、フォアフット走法を意識した形状となっている。また、荒れた路面を走る際は基本前足部分を軸にするため、トレイルシューズとして理に適った構造と言えます。

さいごに…

フォアフット→カイガー>ペガサス=ホース
ミッドフット→ペガサス>カイガー=ホース
ヒールストライク→ペガサス>ホース>カイガー
クッション性→ペガサス>カイガー>ホース
反発性→カイガー>ホース>ペガサス
軽量性→カイガー>ペガサス>ホース
耐久性→カイガー>ホース>ペガサス
まとめると、上記位置付けとなるかなと思います!!
もちろん、感じ方は個々の走法や身長、体重などで様々だと思いますので、軽い参考程度に捉えて下さいね!!
➡️ナイキトレイルシューズ一覧⬅️

商品名:ナイキ エア ズーム ペガサス 36 トレイル
スタイル:AR5677(メンズ)、AR5676(ウィメンズ)
価格:14,300円(税込)
重量:メンズ28cmで約291g
オフセット(ドロップ):10mm(前足13.5mm、ヒール23.5mm)
対象ランナー:最初から最後まで快適に走りたい方向け
サイズ感:通常のペガサス 36とは異なる足型です。トレイルシューズは過酷な環境下でのランを加味しているのでサポート性高いことからペガサス 36よりややタイト目とお考え下さい。ただし、前足部の幅を広げて足先を自由に動かせるよう工夫していることをお忘れなく。一般的なシューズと比べると0.5〜1cmサイズアップされる方が多い印象です。
素材→
アッパー:合成繊維、合成樹脂
ミッドソール:クシュロン + ズームエア
アウトソール:ゴム底