賛否両論!大荒れ必須!最強マラソンシューズを分解してみた!【ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%分解記事】

はじめに…

「シューズを知ることはパフォーマンス構造に繋がる」…どーも、スポブラでございます!!

厚底プレート内蔵シューズの先駆け”ナイキ”を代表する現役最強のランニングシューズ「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」。

今回は、そんな「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」をレビューに引き続き、分解していきます。

正直僕も同じ気持ちだよ…。
ただ、自称分解師としては避けては通れない道なんだ!購入できたのも何かの縁だとポジティブに考えて分解してい
きます!!

アッパーの内部構造
アッパーのヒールが硬い理由
ズーム エアの内部構造
プレートの形状
ズームXの内部構造
アウトソールの柔軟性

ちなみに、注目ポイントが盛り沢山となっています!!

二本立ての長編となっていますが、動画と合わせてご覧頂くとより理解度が深まると思います!!

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少しおさらい…

アトムニット

フライニット素材を伸ばした状態で蒸気を当て定着させ硬めた素材です。
軽量で通気性に優れ、汗や雨などの水分を吸収しにくい特性があります。
東京オリンピック開催時期だった暑い夏への対策のため開発されました。

ズーム エア

ズームエア(ZOOM AIR)は、反発性があるということが最大の強みです。
エア(AIR)の中に繊維状の素材が無数に配置されていて、体重が乗り地面を蹴り上げたと同時にバネのような働きをします。
この構造が反発を生み、素早い動き、高いジャンプなどを容易に行えるようサポートしてくれます。

カーボンプレート

純正のカーボンをスプーンに近い形状で加工し、主にミッドソールに配置されている素材です。
パワーが加わった際に形状と素材本来の特性から生まれるしなりが、前へ進む力を後押ししてくれます。
耐久性が高いことも特徴的です。

ズームX(ズームエックス)

軽量性、反発性、クッション性の3つを高水準で提供する最高のミッドソール素材です。
ナイキの提供する素材の中で最も軽量性と反発性に優れ、リアクトに次ぐクッション性があります。 
他の素材と比べると寿命が短いことが欠点ではありますが、ドーピングに近い効果を発揮してくれるので、ハイリスクハイリターンなプロ向けの素材と言えるでしょう。

アッパーの分解

アッパー表面

アッパー裏面

アッパーの基本構造は上記画像の通りです。

アトムニットが足の甲と両サイドを覆い、足裏の面にはミッドソールが粘着されていた形です。

この構造は特殊で、通常ミッドソールにアッパーが縫い付けられています。

画像のように通常のシューズであれば、ミッドソールに直接縫い付けられているので、アッパー裏面が存在していません。

しかし、ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%は靴下のようにアッパー単体で成立する特殊な構造を採用しています。

これは、バスケットボールシューズやサッカースパイクでは度々採用されている構造で、商品名に360と付くモデルが該当します。

要は、アッパーのメイン素材が360度全方向に配置され、足を包み込むような高いフィット感を提供してくれるというわけです。

ちなみに、従来のようにメイン素材を採用するのであればアトムニットが足裏の面にも配置されているはずですが、ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%は足裏にレジャーシートに近いシャカシャカとした合成繊維が配置されていました。

アトムニットは異素材との相性が良くないため、インソール、ミッドソールに粘着させることが難しく、耐久性を考えて敢えて異なる素材を選択したのではないでしょうか。

コスト削減も考えられますが、個人的には機能面を重視した上記理由だと思います。

インソール表面

インソール裏面

ちなみに、アッパー裏面には上記インソールが粘着されていました。

今までのナイキランニングシューズにはなかった極薄インソールとなっています。

ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%は、ストロベル(補強のための中板)がないシューズなので、先ほどのアッパー裏面とこのインソールがストロベルの役割、位置付けなのかもしれません。

次はアッパーを裏返し、内部構造を確認していきましょう。

つま先部分には、合成スエードの補強パーツが広範囲で配置されています。

アトムニットが極数となっているので、パワーが最も加わると言われているつま先部分を中心に補強しているのでしょう。

合成スエードは軽量で耐久性に優れているので、最適な素材の配置と言えます。

次にシュータン(ベロ)周りの内部構造を見ていきます。

表面同様、シューレース周りには薄い合成樹脂を配置し、面裏両面からシューレースが擦れてアッパーが破損することを防いでくれています。

また、レビュー記事で紹介したシュータンの内部にスポンジは薄手ではありますが、しっかりと配置されていました。

このスポンジは、今までに見たことのない初見素材となっていて、非常に滑らかでスポンジというより”高級なフェルト”のような印象を受けました。

シュータン部分は足の甲と接する部分となっているので、快適性が重要視されます。

レース中何度も足が当たる部分なので、このような見えない部分に上質な素材を使用していることは好印象ではないでしょうか。

アッパー最後はヒール部分を見ていきます。

ヒール部分に薄手の合成スエードが配置され、足当たりを向上させています。

アキレス腱からくるぶしにかけては、上部のスポンジ内蔵パーツも相待って、非常に快適な作りとなっています。

一番気になっていた”ヒールの内部構造”ですが、やはり薄手のTPU素材が内蔵されていました。

今までのナイキシューズにはない極薄のTPUで柔軟度も非常に高いと感じました。

ただ、薄い=耐久性に乏しいと言えるため、

過度な力を加えない
お手入れは慎重に
高温多湿な場所で保管しない

など、使用の際はヒール部分のケアが必要だと思います。

ミッドソールの分解

ミッドソールで最初に紹介するのは、一番上に配置されているズームX(ズームエックス)素材です。

足裏が接する面

内蔵プレートと接する面

ズームX(ズームエックス)素材以外の素材が内部に配置されているわけではなさそうです。

しかし、プレートが接していないヒール部分(赤線)部分は、他の箇所と異なる高密度のズームX(ズームエックス)素材が配置されています。

触った感じ結構硬めで、ヒール着地に対応してのことなのかもしれません。

上級者であれば疲れが出てくるフルマラソン後半
初心者であればヒール着地が多いのでそれに対応

といった感じでしょうか。

謎は深まりますが、足数が多く一般ランナーも使用することが前作より多いナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%なので、一般ランナーへ対応した形かもしれませんね。

ちなみに、若干素材が削れてしまってはいるのですが、重量は40gとなっていました。

ヒール部分の厚手のズームX表面

ヒール部分の厚手のズームX裏面

この部分は特に変わった点はありませんでした。

ただ、若干ではありますが、こちらも触った感じヒールに近い部分の密度が高いような気がします。

ちなみに、こちらも若干素材が削れてしまってはいるのですが、重量は26gとなっていました。

おまけ程度ですが、ズームX(ズームエックス)素材ラストのつま先部分を軽く紹介します。

つま先部分のズームX表面

つま先部分のズームX裏面

かなり薄手で全体が柔らかいといった印象を受けました。

極薄なので寿命が心配ですね。。。

次は内蔵されているカーボンプレートを紹介します。

カーボンプレート表面

カーボンプレート裏面

カーボンプレート裏面アップ

FLYPLATE(フライプレート)と名付けられたこのプレートは、

前作までのカーボンプレート①

前作までのカーボンプレート②

前作と比べると形状がズーム エアに合わせて幅広になっています。

また、ズーム エアの反発性が加わったこともあり、足への負荷を考えフラットな形状へ変更となっていることも間違いなさそうです。

前足を硬めに、そしてサイズ毎に厚さと硬さが異なるということでしたが、比較対象がないので、メンズ28cmで厚さが約1mmだったといいことだけでもお伝えしておきます。

ちなみに、ズームX(ズームエックス)素材がくっ付いてしまってはいるのですが、重量は34gとなっていました。

ミッドソール最後は、ズーム エア部分を紹介していきます。

通常のズーム エアと比べると厚手で繊維素材の間隔が狭く、高い反発性を発揮してくれる印象を受けました。

また、空気が入っている余白部分もしっかり面積を確保しているので、レビュー記事で紹介した通りマックス エアに近いクッション効果を発揮してくれるはずです。

特に変わった点は見受けられませんでしたが、カーボンプレートと強く粘着されていたので、外すのに一番時間を要した点には注目したいです。

強い粘着から伝わる耐久性は、他のパーツと比べると群を抜いています。

しっかり接着されているということは最も重要なパーツであり、力の変換を上手く伝えるためにしっかりと作り込まれていることが伝わってきますね。

アウトソールの分解

前足部分のラバー

前足部分のラバーは、見た目からは想像できない柔軟性があり驚きました。

厚さはそこそこあるのですが、手で簡単に曲げられる柔軟性を兼ね備えています。

足の自由な動きを妨げず、地面を感じながら快適にランニングできる上級者の足の感度を意識した構造、素材の選択と言えると思います。

ヒール部分のラバーの地面に接する面

ヒール部分のラバーのズームXに接する面

ヒール部分のラバーは、前足のラバーと比べると薄手なのですが、柔軟性があまりなく硬めの作りとなっています。

上級者仕様のランニングシューズに「この柔軟性の低いラバーは果たして必要なのか?」と疑問に感じるほど重量の面でも個人的に「不要では?」と感じてしまいます。

販売足数も多いので、一般ランナーに少しでも使用してほしいネガティブな感想を持ってほしくないとの思いかもしれませんが、ランレベルを明確にするためにも次回の改善に期待したい唯一のポイントかもしれません。

さいごに…

最後に、補足情報を2つご紹介します。

まずは、レビューでもお伝えしていた、ワールドアスレティックス(世界陸連)が改正したマラソンの新ルールをナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%は守れているのかという点です。

測定箇所は、

上記画像の通りです。

それでは測定結果を見ていきましょう!

ズームX上部は約1cm

ズームX下部は約2.5cm

カーボンプレートは約1mm

素材に若干の汚さはありますが、合計3.6cmと最大4cmというワールドアスレティックス(世界陸連)が設けた基準をクリアしています!!

測定の模様は、YouTubeにアップしている動画(本記事掲載②の動画)で確認できますので、是非ご確認下さい!!

補足Part.2は、シューレースの長さについてです。

ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%のシューレースの長さは、メンズ28cmで約110cmとなっていました。

比較的耐久度の高いシューレースなので、破損の可能性は低いとは思いますが、交換の際の参考にして頂けると幸いです。

本立ての長編となっていますが、動画と合わせてご覧頂くとより理解度が深まると思います!!

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