目次
はじめに…

ゴルファーの運動エネルギーの源は”足”にあると言われています。
ゴルファーがスイングをするたびに、そのエネルギーの一部を失ってしまいます。
ナイキ エア ズーム インフィニティ ツアーは、その失われたエネルギーの一部を再収穫して再分配する効率的なシューズを目指し開発されました。
ナイキは、圧力マップのデータを分析し、効率的にゴルフを行うためにはどのような構造にすると良いのかを考えました。
行き着いた先は、
の3つの項目です。
この3つの項目を取り入れたシューズを開発するために、これまでナイキで販売されたバスケットボール、サッカー、ランニング各1モデルずつの代表的なシューズを参考にします。

上記モデルは各カテゴリでトップレベルで活躍しているシューズとなっています。
そんなシューズの良いとこどりをしたのが、ナイキ エア ズーム インフィニティ ツアーであり、それを実現する情熱をナイキゴルフチームは持っているということです。
また、ゴルフに合った使用感にするために3つのシューズを丸々コピーするのではなく、外部研究者と協力しゴルフ固有の機械的テストも実施しています。
その他にも、ナイキ契約の”ブルックス・ケプカ選手”の協力で実証テストをした結果、以前に3つのメジャーを獲得したときに着用していたナイキ ツアー プレミアよりもスイングスピードが速くなったそうです。
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ナイキ エア ズーム インフィニティ ツアーの基本情報

スタイル:CT0540(メンズレギュラー幅モデル)、CT0541(メンズワイド幅モデル)
※1 現時点でウィメンズモデルの販売なし
※2 日本国内ではワイドモデルのみの販売
価格:19,800円(税込)
足幅:レギュラー幅(メンズ27cmで約10cm)、ワイド幅(メンズ27cmで約11cm)
オフセット(前足とヒールの高さの差):8mm
アウトソールタイプ:スパイクレスタイプ
防水保証:2年
※過去の傾向からカラーによって異なる可能性あり
シューズボックスのシールにて確認可能
素材:
アッパー:合成繊維、合成樹脂
ミッドソール:リアクト
アウトソール :合成底

インフィニティ ツアーのアッパーをレビュー
悪天候に対応しているフライニットを採用

ナイキ エア ズーム インフィニティ ツアーは、天候に左右されずプレーできるように、ナイキサッカースパイクのマーキュリアルに用いられているウォータープルーフフライニットを採用しています。
画像をUPにしてみて見ると、薄い合成樹脂のような素材が貼り付けられていることが分かると思います。
その薄い薄い樹脂が搭載されているフライニットがウォータープルーフフライニットです。
サッカー選手は、雨や雪であろうとプレーを強いられます。
その環境に耐えるために作られたウォータープルーフフライニット…フライニットなのに防水保証が2年も付いていることが、何よりの自信の現れであり強さの証だと思います。
また、本来伸縮性が強い(伸びやすい)特性を持つフライニットをウォータープルーフフライニットにすることでナイキ エア ズーム インフィニティ ツアーが求めている靴内の動きを減らし無駄な体力を使わないというテーマもクリアしています。
ちなみに、靴内の動きを減らす=柔軟性の低下ではなくとなりがちですが、強力なスイングの勢いを生み出すのに十分な柔軟性はしっかりと確保(実験済みとのこと)しています。
2層の合成樹脂が配置されているヒール部分

この構造は、リアクト インフィニティから着想を得て採用されています。
薄いウォータープルーフフライニットの上に薄い合成樹脂、その上に厚手の合成樹脂(TPU)を配置することで、ブレやすいヒール部分を手でガチッと固定したかのような感覚でプレーすることが可能となります。
足が少しでもブレてしまうと力の伝達が上手く行えず、ボールに力が伝わりません。
安定性は軽視されてしまいがちな部分ではありますが、ナイキ エア ズーム インフィニティ ツアーはアッパーのヒール部分という細かい箇所から作り込み、安定性をプレーヤーに供給し続けます。
シュータン一体型の構造

ナイキゴルフシューズでは比較的珍しい、シュータン(ベロ)一体型のフルブーティー構造を採用しています。
シューズ内に土や砂利、水が入りにくいというのはもちろんですが、足の甲から足首部分の中足部を固定することで、足全体が無駄な動きをすることを抑え、エネルギーロスを最小限にしてくれます。
中足部は最もブレやズレが生じる部分で、ナイキの多くのスポーツシューズは最近このブーティー構造を採用しています。
ナイキゴルフにもその波がやってきたという感じですね。

インフィニティ ツアーのミッドソールをレビュー
ナイキ最強の万能素材リアクトを搭載

ミッドソールには、ナイキが初めて独自開発した素材 リアクト を搭載しています。
リアクトとは、今まで同時に搭載できなかったクッション性、反発性、軽量性、耐久性全てが高水準で備わっている素材です。
多くにツアーに参戦するプロゴルファーは、約500km歩くと言われています。
そんな選手の身体を守るために、リアクト素材をミッドソールに採用した形です。
サクサク歩けるのに柔らかい履き心地、軽いのに長い間使用できる耐久性に驚くこと間違いなしです。
フルレングス + 3つの計4つ搭載されたズーム エア ユニット

まず、ズーム エアとは、画像緑色部分の空気と繊維状の素材が入っているエアポッドを指します。
ナイキが持ち合わせているテクノロジーの中で最も反発性に優れていることで有名な素材ですね。
そんなズーム エアがフルレングス(足全体の大きな)と3つの小さなズームエアバッグの計4つ足裏に配置されています。
フルレングスのズーム エアは、ナイキバスケットボールシューズのKD 12の構造から着想を得て採用されました。
このKD 12の構造は特殊で、本来ズーム エアを搭載する場合、アッパーとズーム エアの間にストロベルと呼ばれる中板を搭載しているのですが、その中板を省き、アッパーにズーム エアを直接縫いつけることでダイレクトに邪魔なくズーム エアの反発性を感じる画期的な構造です。
ナイキ エア ズーム インフィニティ ツアーは、この画期的な構造を採用することで、スイング時の力の伝達を効率的に行えるよう工夫しています。
また、リアクトミッドソールの下に3つのズーム エアを配置することで、前足からヒール、ヒールから前足への移動をスムーズに行えるようになっています。

インフィニティ ツアーのアウトソールをレビュー
数えきれないほど時間を費やして完成したパターン

「ナイキ エア ズーム インフィニティ ツアーは、スパイク付きのランニングシューズ以上のものです 。」とナイキ開発チームは語っています。
ラボやコースで数え切れないほどの時間を費やし、ゴルフに最適になるようにテストと調整を行い、フィット感、乗り心地、トラクションに焦点を当てたとのことで、スパイクタイプに負けないグリップ力を提供してくれます。

イメージとしては、
スパイクタイプ:横への動きに対しての安定感がある
スパイクレスタイプは:柔軟性とグリップ力がある
この2つのタイプの良いとこ取りのような感じです。
なお、このアウトソール はクリアで柔らかい素材となっているので、圧力をかけると圧縮し力の伝達を後押しする役割もあります。

インフィニティ ツアーのサイズ感について

日本国内で販売されているは、基本ワイド幅(JIS規格の3E相当なので販売箇所によっては3E表記)なので、足幅は広めとなっています。
しかし、いつものナイキゴルフシューズのワイド幅と比べてはいけません。
シュータンが一体型
アッパーの素材がウォータープルーフフライニット
になっていることが影響し、足の甲部分を中心にいつも以上のタイトさを感じると思います。
普段ナイキゴルフシューズのワイド幅を使用しているのであれば0.5cmサイズUP
普段ナイキゴルフシューズのレギュラー幅を使用しているのであれば0.5cmサイズDOWN(足長に余裕があれば)
他社から乗り換えの場合は0.5〜1.5cmの範囲でサイズUPし試着する
個人差はあると思いますが、上記サイズ選択がオススメです。
ちなみにナイキサイズ表のワイド(2E)の実寸はメンズ27cmで約11cm、JIS規格の3Eの実寸はメンズ27cmで約10.9cmなので、表記は違えど大きな差はありません。

インフィニティ ツアーの機能面を評価してみた!

クッション性:★★★★☆
反発性:★★★★★
軽量性:★★★★☆
耐久性:★★★★☆
デザイン性:★★★★☆
グリップ力:★★★★☆
価格:★★☆☆☆
価格以外「過去のナイキゴルフシューズで最強では?」と感じています。
リアクトを搭載したことで全ての能力が底上げされ、ズーム エアの効果で反発性が抜きん出ている感じです。
ブルックス・ケプカ選手が監修しているので、初心者仕様ではないのかもしれませんが、ナイキゴルフカテゴリが好きな方であれば、使用してみることを推奨したい素晴らしい一足だと思います!!

さいごに…

いかがでしたでしょうか?
ナイキゴルフカテゴリは、他のナイキスポーツカテゴリと比べると率先して新しいテクノロジーや素材の組み合わせを取り入れる柔軟な考えを持ったカテゴリです。
クラブから撤退したことで知名度は低下したかもしれませんが、ナイキ好きとして非常に興味のあるカテゴリであることは間違いありません。
いつもワクワクを提供してくれるナイキゴルフカテゴリに今後も注目しつつ、まずはこの新しいゴルフシューズ”ナイキ エア ズーム インフィニティ ツアー”を実際に体験してほしいと強く思っています。
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フィット感の向上(靴内の動きを減らすため)
足裏の感覚(最大のエネルギー保持のため)
グリップ力(360度全方向に対応した)