目次
はじめに…

今回は、全ての機能が高水準で搭載されている万能ランニングシューズ『ボメロシリーズ』の最新作”ナイキ エア ズーム ボメロ 15”を徹底的にレビューしていきたいと思います。
リリース当初から高級志向の万能ランニングシューズとして名を馳せていた『ボメロシリーズ』。イメージとしてはナイキを代表する歴史深いモデル「ペガサスシリーズ」のワンランク上と言えば分かりやすいでしょうか。最近では、ボメロ 13がルナロン+ズームエア、ボメロ 14がリアクト+ズームエアの組み合わせを採用するなど、ミッドソールのアップデートを積極的に行なっていて、毎回履き心地やターゲット層が「曖昧」で、手が出しにくいシューズだなと思った人も多いはずです。そこで今回は、「自身に適したシューズか否か」という判断ができるレビュー内容にしたいと思っておりますので、ご自身のラン環境と照らし合わせながら記事を楽しんでいただければ幸いです。もちろん、初めてナイキランニングシューズの購入を検討されている方にも”ナイキ エア ズーム ボメロ 15”がどのようなランニングシューズなのかが伝わるようレビューしていきたいと思います。

ボメロシリーズはイマイチ位置付けが分かりにくいので、正直これまで手を出したことがありません…。今回がボメロシリーズを知る良いきっかけになるといいなー!

私はボメロシリーズを使用していますが、毎回アップデートの度に変更点が多いイメージです。その辺を理解してから今回も購入を検討しようと思います♪

⬆️上記動画レビューも合わせてご確認ください⬆️
➡️ナイキ エア ズーム ボメロ 15の購入はこちらから可能です⬅️
✨Nike.comであれば実物を確認し、サイズを確認後でも無料で返品することができます✨

記事を読む前に知っておきたいこと!

アッパー➡️足全体を覆う部分のパーツ
ミッドソール➡️足裏に当たるパーツ(インソールの下)
アウトソール➡️地面に接する部分のパーツ
メッシュ➡️通気性を高めるための網目形状
シューレース➡️靴紐
シュータン➡️足の甲に当たる部分のパーツ(タンとも言う)
オフセット(ドロップ)➡️前足とヒールの高低差(高低差が高いほど初心者でもスピードを出しやすい)
フォアフット走法➡️前足から着地し前足で地面を蹴り出す走法
ミッドフット走法➡️足中央から着地して前足で地面を蹴り出す走法
ヒールストライク走法➡️かかとから着地して前足で地面を蹴り出す走法

記事内の用語で?となった場合はスクロールで戻って確認してください♪

ナイキ エア ズーム ボメロ 15の基本情報

ボメロ 15の製品情報
価格:18,150円(税込)
スタイル番号(品番):CU1855(メンズ) / AH7858(ウィメンズ)
対象ランナー:初心者ランナー(レース用)、中級者ランナー(練習、レースともに使用可能)、上級者ランナー(レース用にズームX素材を用いたシューズを使用している場合の練習用)
目安の寿命:約600km
重量:メンズ28cmで約298g / ウィメンズ23.5cmで約225g

オフセット(ドロップ):10mm(前足16mm / ヒール26mm)
※前作同様も厚さ自体は4mm増している
素材:
アッパー→合成繊維 / 合成樹脂
ミッドソール→SR-02 / ズーム X
アウトソール→ゴム底

ボメロ 15のアッパーをレビュー

一層目に極薄のメッシュ、その上にオープンメッシュを被せた2層構造を採用しています。通気性が非常に高く「熱の循環が効率的」です。どちらかと言えば夏に最適な構造と言えるのではないでしょうか。また、負荷が最も加わると言われているつま先部分には、いつもの補強パーツは見受けられません。しかし、タイトな編み込みにすることでそれを補ってくれています。

次はアッパーサイド部分に目を向けてみましょう。クリアで透けている素材「トランスルーセント」をサイドに配置しています。メッシュと比べるとゆとりがある素材となっているので、圧迫感が少ない点が強み。また、トランスルーセント素材は通気性NO.1との呼び声が高く、これまた熱の循環を効率的にしてくれています。見た目もクールですし、トランスルーセント素材はナイキの流行の素材となっているので、デザイン性を重視されるランナーも納得ではないでしょうか。
次はアッパーヒール部分の基本情報を紹介します。アッパーヒール部分は、前、中央と比べるとサポート性を重視した構造を採用しています。タイトなメッシュ、薄い合成樹脂の補強パーツ、そして…ヒールに君臨しているアッパーで最も重要なパーツ「TPU(プラスチックに近い素材)」が厚手に配置されています。これは、手で足首を固定しているような感覚で走行中のブレやズレを最小限にしてくれます。力のない初心者でも安心して使用できるのはこのTPUパーツのおかげかもしれません。
次にランニングの中にフィットしていないと非常に気になるポイントでもある「足首部分」をチェックしていきましょう。スポンジが内蔵しているのは他のシューズと変わりありませんが、厚さは薄めです。しかし、見た目とは裏腹に適度に硬くしっかりとした作りとなっているため、安定感はそこそこ高い印象を受けます。実は注目して欲しいのはアキレス腱部分で、縫い付けが異なり独立しているかのような構造となっています。この構造は最近のナイキパフォーマンスシューズに採用されるケースが多く、足の抜けを最小限にしてくれます。メインシューズとして使用する上で、足が抜けないという点は非常に重要で、これはボメロを選択する最大の理由となるかもしれません。

アッパー最後は、シューレースとシュータン部分を確認していきましょう。シューレースは薄手の平紐を採用しているので解けにくい印象を受けます。また、シューレースと連動する形で配置されているボルトカラーのバンドが中足部のフィット感を演出。いつものバンドより丈夫な作り(麻紐に近い)となっているので、フィット感に心配はないように思えます。次にシュータンですが、極薄のレース仕様を採用しています。”薄い=快適性に欠ける”と思う方も多いと思いますが、そこはご安心を!素材感自体柔らかく柔軟ですし、シュータン内部にスポンジと合成樹脂を内蔵しています。

ボメロ 15のミッドソールとインソールをレビュー
インソールは至ってシンプル。多くのナイキランニングシューズに採用される「EVA素材」のスタンダードなものを採用しています。重量もメンズ28cmで約22gと至って普通といった印象を受けました。
次にミッドソールを見ていきましょう。まずは全体図です。基本素材をSR-02と呼ばれる柔らかい素材(ジョイライドにも採用されている)を採用。そして、前足にズーム エア、ヒール部分にズームX(ズーム エックス)と呼ばれるハイスペックな素材を採用しています。次の項目でズーム エアとズームX(ズーム エックス)が搭載されている部分を細かく紐解いていきたいと思います。
まずは前足に搭載されているズーム エアから紹介していきます。ズーム エアとは、ナイキが提供する「反発性を高めてくれるエアバッグ」です。空気が詰まったエアバッグに繊維状の素材を無数に配置することで、空気が適度なクッション性を繊維素材がバネの役割を果たしてくれます。ナイキランニングシューズを愛用している方にとってはお馴染みのパーツとなっているので、想像しやすいと思います。イメージとしては前足に搭載されているということで「蹴り出しの際にスピードを生んでくれる」そんな感じです。
外側 内側
短い次にヒール部分に搭載されているズームX(ズームエックス)について紹介していきます。ズームX(ズームエックス)とは、ナイキが誇る最強の素材です。宇宙航空産業から取り入れたズームX(ズームエックス)は、ナイキ史上最高の反発性と軽量性を誇り、また、クッション性もリアクト素材に次ぐ二番目を誇っています。しかし、最強ではあるものの「寿命が短い」いう欠点があることを忘れてはいけません。単体で搭載する場合、通常素材1/2以下の寿命となっているので、寿命を伸ばすためには、今回のように他の素材(SR-02)と合わせて採用する必要があります。これまで上級レベルのハイスペックなランニングシューズのみに採用されていた素材なので、初心者向けのボメロ 15に採用されたことは衝撃度MAX。これが初心者ランナーにどのように影響するのか…非常に興味深いと個人的には思っています。より早く、高みを目指している方にとっては最適、適度なジョギングをする人にとっては宝の持ち腐れになる?など議論は絶えませんが、まずは使用して感じてみてほしいと私は思っています。

ボメロ 15のアウトソールをレビュー

耐久性が高く粘着性の高いラバーを全面に配置したアウトソール。柔軟性はやや見劣りしてしまいますが、全面ラバーは着地箇所にかかわらず高いグリップ力を発揮してくれるので、走法が定まっていない初心者ランナーには頼もしい構造と言えるでしょう。ちなみに、ヒール部分のみ色が異なるのは、ヒール着地(ヒールストライク走法)を意識してほしいという現れでしょうか…。

アウトソール最後は、ヒール部分のせり上がりについてです。トップモデルのランニングシューズと比べるとせり上がりに物足りなさを感じますが、ヒール部分のせり上がりは「ランニング時の歩幅を少なくしてくれる効果」と「体重移行をスムーズにする効果」が期待できるので、早く走りたい、そして効率的に走りたと考えているランナーに最適だと思います。

ボメロ 15を実際に使用してみて感じたこと!

ボメロ 15のアッパーの使用感
基本情報の項目でもお伝えした通り「通気性は抜群」です。現在は冬なので激しいランをしないと正直寒いくらい高い通気性を感じました。夏場は最高だと思います。また、前足が平均的なナイキランニングシューズより広めに感じました。サイズ感に影響する部分なので「広い」というのはネガティブな印象を受けるかもしれませんが、私は「前足をストレスなく自由に動かせる」というポジティブな印象を受けました。サイズ感に関しては個人差があるので一概には言えませんが、適度なゆとりは地面を感じながら、そして足の動きを細かく感じながらランニングすることを可能にしてくれるので、個人的にはプラスの要素だと思います。次に感じたのは、「ヒール部分のフィット感の高さ」です。これまでのナイキランニングシューズの中でも群を抜くフィット感は、ランニング中の足の抜け0(ゼロ)。特にアキレス腱の収まりが最高(独立構造とTPUの効果)で、今後「同じような構造じゃないと履けないよ〜!」という人が続出しそうな雰囲気を感じました。「過大評価っしょ!」と思うかもしれませんが、物は試しとはよく言ったものでぜひ一度足入れしてほしいアッパーとなっています!!
ボメロ 15のミッドソールの使用感
走法個人的には「走法」さえ気をつけていればスムーズに体重移動ができ、スピードが出せるミットソールだと感じました。ヒールにナイキ最速最強の素材ズームX(ズーム エックス)が搭載されていることからも分かる通りヒールから着地する走法「ヒールストライク走法」向けのランニングシューズであることは明白です。前足から着地し前足で蹴り出す「フォアフット走法」だと、ヒールのズームX(ズーム エックス)が無意味となるので、万が一、フォアフット走法のランナーが使用する場合は、ゆったりと走るリカバリーランやトレーニングに使用することをお勧めします。あとは、足裏の違和感などについてですが、現時点では特に気になってはいません。前足に搭載されているズーム エアの境界線なども特に影響なしです。
ボメロ 15のアウトソールの使用感
基本情報でもお伝えした通り、全面に配置られているラバーの効果で「高い安定性」を感じました。柔軟性を重視しているランナーにとっては…ではありますが、筋力の少ない初心者〜中級者ランナーにとってこの安定性は非常にポジティブに働いてくれると思います。また、技リップ力もトップモデルのランニングシューズに負けを取らない水準で、濡れた路面や芝は厳しいかもしれませんが、アスファルトやトラック、土などでは活躍してくれると思います。

ボメロ 15のサイズ感について

前足広め、ヒールは抜群のフィット感
前足はスタンダードなナイキランニングシューズと比較すると広めとなっているので、足の形状によってはカパカパとズレを感じる可能性があります。しかし、ヒール部分のフィット感は最高で、これまでのナイキランニングシューズでは感じたことのない抜群のフィット感を感じると思います。
スポブラの足のサイズは…
右足
足長:26cm(素足) / 26.5cm(ソックス着用)
足幅:10.1cm(素足) / 10.5cm(ソックス着用)
足囲:25cm(素足) / 25.4cm(ソックス着用)
足首:25cm(素足) / 26cm(ソックス着用)
左足
足長:25.5cm(素足) / 26cm(ソックス着用)
足幅:9.9cm(素足) / 10.3cm(ソックス着用)
足囲:24.8cm(素足) / 25.2cm(ソックス着用)
足首:24.5cm(素足) / 25cm(ソックス着用)
※1 ナイキ推奨のサイズ測定方法で計測
※2 足囲は親指の付け根の一番出っ張っているところと、 小指の付け根の一番出っ張っているところを測定

ボメロ 15のメリットとデメリットについて

✔️ストレスのない適度なフィット感のアッパー
✔️幅広めの前足部分が地面を掴んでいるような感覚で走ることを可能にする
✔️足首部分の抜けがほぼ0
✔️ヒールストライク走法に最適なミッドソール
✔️初心者でもハイレベルの素材「ズームX()ズームエックス」に慣れることができる
✔️フルラバーアウトソールの高い安定性
✔️️せり上がっているアウトソールヒール部分がスムーズな体重移動を可能にする
✔️やや重量のあるアッパー
✔️上級者には物足りないフィット感
✔️フォアフット走法に適していないミッドソール
✔️フルラバーアウトソールの低い柔軟性は上級者には不向き

あくまで個人的な感想となっているので、参考程度に捉えてくださいね!

ボメロ 15の機能面を評価してみた!

クッション性:★★★★☆
反発性:★★★★☆
軽量性:★★★☆☆
耐久性:★★★☆☆
グリップ力:★★★★★
柔軟性:★★★☆☆
安定性:★★★★☆
デザイン性:★★★★☆
価格:★★☆☆☆
前作とは全く異なるシューズといっても過言ではないので、比較するのは違うのかなーとも思ってしまいますが、クッション性、反発性、安定性、グリップ力は前作以上。しかし、ズームX(ズーム エックス)素材を採用しているので耐久性にやや不安を残している感じです。

さいごに…

いかがでしたでしょうか?
前作と比較するのが難しいモデル”ナイキ エア ズーム ボメロ 15”ではありますが、しっかりと要点を押さえておけば「自身に適したランニングシューズなのか」容易に判断できると思いますので、本記事を少しでも購入の判断材料にしていただけると嬉しいです。
なお、昔とは異なる返品制度となってしまったNike.comですが、実物、サイズ感の確認は可能となっていますので、下記関連記事より詳細を確認した上で、前向きな購入検討をしてただけると嬉しいです!!
➡️ナイキ エア ズーム ボメロ 15の購入はこちらから可能です⬅️
✨Nike.comであれば実物を確認し、サイズを確認後でも無料で返品することができます✨

「商品を知ることはパフォーマンス向上に繋がる」…どーも、スポブラでございます!!