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【2022年最新版】ナイキランニングシューズの寿命を素材視点で考えてみる



はじめに…

ナイキでは、ランニングシューズに関わらず

シューズの寿命

について、大々的に言及していないため、ユーザーとしては「乗り換えどきはいつなんだろう?」と購入前から不安に思っている方も少なくないと思います。

また、シューズの寿命は経済的にも非常に気になるポイントです。

そこで、個人的に調査した

メーカー推奨のナイキランニングシューズの寿命

をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ちなみに、あくまでミッドソールの寿命にフォーカスした記事となっております。そのため、その他機能面の詳細は『当ブログのシューズ個別記事』から確認して下さい!

➡️ナイキランニングシューズ一覧⬅️

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2021年11月5日『遂に』ナイキ公式が寿命について言及

2021年11月5日に、ナイキ公式が自身の公式HP”Nike.com”にて、ランニングシューズはどれくらいの距離使用できるのか?と題し、購入ガイドページを公開しました。

管理人

下記にて重要な箇所を抜粋したので、ご確認ください!!

どれくらいの距離を走ったらランニングシューズを交換すべきですか?

過去の研究や専門家の意見を参考にすると、”約500〜950km”と幅広い距離で交換すべきと推奨されています。様々な要素(練習量 / 頻度 / トレーニング内容 / 適したシューズを使用しているか / など)が寿命に影響するため、交換時期をピンポイントに言及するのはとても難しいです。

せめて参考になる情報を…

一般的なガイドラインを紹介します。

  • 1週間あたりの走行距離:最大15キロ 
    →シューズ交換:7.5~12.5か月ごと
  • 1週間あたりの走行距離:最大25キロ 
    →シューズ交換:5~8か月ごと
  • 1週間あたりの走行距離:30キロ以上 
    →シューズ交換:4~6か月ごと
  • 1週間あたりの走行距離:60キロ以上 
    →シューズ交換:2~3か月ごと
体重は寿命に影響するのでしょうか?

体重が重いランナーは体重が軽いランナーよりもシューズの寿命が短くなってしまいます。

シューズの形状は寿命に影響しますか?

シンプルなデザインのランニングシューズやフラットで薄いレーシングシューズもサポート性の高いシューズと比較すると寿命が短めです。

ランニングする際の路面は寿命に影響しますか?

舗装路やコンクリートなどの硬い地面は、トラックやオフロードトレイルなどの柔らかい地面よりも多くのダメージがシューズに蓄積されます。

気温は寿命に影響しますか?

極度の高温や低温の中でランニング(またはシューズを保管)すると、シューズが早く劣化する可能性があります。

ランニングシューズを長持ちさせる方法はありますか?

オフロードランにはトレイルランニングシューズ、トラックにはトラックシューズ、舗装路でのランニングにはロードシューズ…と環境に適したランニングシューズを選択しましょう。また、トレーニングとの併用は極力避け、ランニングのみで使用してください。ちなみに、シューズを複数足ローテーションで使用することで寿命を伸ばすことが可能です。

マラソン用の新しいシューズはいつ購入すべきですか?

研究結果によると、マラソンを走る2~4週間前までに済ませるのが望ましいとのこと。 そうすれば、新しいシューズを履いて長距離ランと短距離ランを何度か行う時間を確保し、安心してレース当日を迎えることができるはずです。

インソールを交換することでランニングシューズの寿命を延ばせますか?

残念ながらインソールの交換で寿命を伸ばすことはできません。

交換時期に気付くにはどうすれば良いでしょうか?

下記にて”機能低下のサイン”を4つ紹介します。

①、反発性の現象

新しいランニングシューズは、足を踏み出すたびに反発性を発揮する。 この弾むような感覚は通常、EVAフォームクッショニングによるものであり、体が限界だと言ってもさらに走り続けられるようランナーを後押ししてくれる。 また、多くの場合、ミッドソールのエネルギーリターンによって、少ない力で足を前に進めるための推進力が生まれる。

しかし、シューズの機能が低下すると、そのメリットも失われていく。 シューズ(特にミッドソール)が硬くなった、または平らになったように感じ、足取りが重くなってきたら、シューズを交換するタイミングかもしれない。

②、怪我や痛み

反発効果のあるクッショニング機能と衝撃吸収機能は、関節を衝撃から守るためにも役立つが、 クッション性が失われてきたら、ランニング中の感覚で分かる。

ほんの数キロ走った後に、足が痛み始めないだろうか? ランニング中やランニング後に、腰や膝に痛みを感じないだろうか? その痛みはさまざまな原因で生じ得るが、ランニングシューズの機能低下が原因であることが多い。

安定性向上機能も、時間の経過とともに低下する。 そのため、足運びを整えるためにアーチサポートや安定性に優れたヒールカップを重視しているランナーは、シューズの機能低下に伴って走り方が変化し始めることに気付くかもしれない。 たとえば、ランニング中に足首が過剰に回内し(内側に倒れ)始める場合がある。 また、ランニングの姿勢が変化し、痛みや怪我のリスクが高まることもある。

③、ソールの不均一な摩耗

ソールの摩耗パターンをチェックすれば、シューズを交換する必要があるかどうかを最も簡単に確認することができる。 シューズをひっくり返して、裏側を見てみよう。 一部のエリアの接地面が極端に擦り減っていることがある。

たとえば、ヒールで着地するランナーの場合、シューズの後ろ側が摩耗する。 また、足首が過剰に回内する人の場合、ヒールの内側のエリアが摩耗しやすい。

ソールが不均一に摩耗すると、平面(カウンターやテーブルなど)に置いてもシューズが直立せず、一方へ傾くようになる。 これも、シューズを交換する必要があることを示す重要なサインだ。

④、アッパーの損傷

シューズの外側に裂け目、擦り傷、穴などの損傷がないかチェックしよう。 アッパーには、小石や厳しい天候から足を保護するだけでなく、足を固定してずれを防止する役割がある。 そのため、アッパーが痛んでくると、足にダメージを受けやすくなる。

管理人

あくまで公式が公開した情報を”分かりやすくまとめた内容”となっております!公式にて掲載された内容は下記リンクよりご確認ください!!

➡️公式ページはこちら⬅️

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”アルファフライ”シリーズ

平均寿命:約160〜400km

公式情報はありませんが、個人的に前足に搭載されているダブルズームエアの影響でズームX素材の容量が減少したので、寿命が短くなっているのではと睨んでいます。また、ダブルズームエアの影響で反発性が増していることも理由の一つです。しかし、カーボンプレートが強化されている点を忘れてはいけません。総合的に見ると最長400kmは高い機能を発揮してくれると思います。なお、アッパーに使用されている新素材アトムニットは耐久性が高めとなっています。

”テンポ”シリーズ

平均寿命:約160〜600km

ミッドソールヒール部分に搭載されているリアクトの効果で走法(ヒールストライク走法)によっては長持ちする一足です。前足部分はアルファフライと同じ構造なので、過度な期待は厳禁。しかし、ミッドソール外側を樹脂のような素材で覆っているのでやや長持ちしそうな印象を受けます。あくまで個人的な印象となっているので、違和感を感じた場合は買い替えを検討することをオススメします。

⬆️リンクをご活用ください⬆️

”ヴェイパーフライネクスト%”シリーズ

平均寿命:約400km

アッパーをヴェイパーウィーブ素材に変更したことで軽量化に成功。軽量化に成功したことで、4%と同じ本体重量でミッドソールに配置されているズームX素材を増量することができました。その結果、寿命が倍以上にUPしています(それでも寿命短め)。ちなみに、NEWモデル”ヴェイパーフライ ネクスト% 2”は、アッパーの改良が軸となっているので、ミッドソール(ズームX)の寿命は変わっていないと考えるのが妥当だと思います。

ヴェイパーフライ 4%

平均寿命:約160km

ミッドソールに配置されているズームX素材は、高性能ながらかなりの短命仕様となっています。練習での使用は控えるなど、本番で本領を発揮するには工夫が必要なケアが難しい気を遣うランニングシューズです。

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リアクトのみを搭載したランニングシューズ

平均寿命:約800〜1000km以上

対象シューズリアクト インフィニティオデッセイシリーズエピックシリーズリアクト シティーなど

ミッドソールにリアクトのみを用いたランニングシューズは、想像以上の寿命を発揮してくれます。ナイキランニングシューズの平均寿命は約480〜800kmと言われていますが、リアクト搭載のランニングシューズは1000km以上走っても新品同様との声が多数報告されています。数百km走った後のリアクトランニングシューズをテスターに使用してもらい感想を聞くというナイキが実施したテストでも、「新品だね!」と答えた方が多数だったそうです。また、反発、クッション、耐久、軽量性全てを高水準で備えている万能なランニングシューズであることも相まって、ナイキランニングシューズの購入に迷ったらリアクトを選べという名言もあるとか(勝手に言ってます)。

リアクト+カーボン、ズームエア搭載のハイブリット系

平均寿命:約800km

対象シューズズーム フライシリーズペガサス 38 iconペガサス 37ボメロ14など

ズーム フライシリーズは、リアクト+フルレングスのカーボンプレートの構造、ペガサス 37はリアクト+前足にズーム エアを搭載、ボメロ 14はリアクト+フルレングスズーム エアを搭載しています。構造と使用者のレベルを加味すると、ペガサス 38、37>ボメロ 14>ズーム フライシリーズの順で寿命が長い印象です。リアクトの機能を底上げするためにカーボンプレートやズーム エアを搭載しているので、寿命を犠牲にして機能をUPしているイメージです。

⬆️リンクをご活用ください⬆️

”ペガサス ターボ”シリーズ

平均寿命:約600km

足裏に当たる部分にズームX素材、地面に接する部分にリアクト素材を配置した2層構造のミッドソールが特徴的なランニングシューズです。リアクトが加わったことでズームX素材単体で構成するより寿命がUPしています。使用者によっては800km以上使用できた例も多数報告されています。

エア ズーム ボメロ 15

平均寿命:約600km

SR-02と呼ばれる柔らかい素材+ズーム エアズームXという異なる3つの素材を採用したハイブリットなミッドソールとなっています。耐久面を考えてズームXを足裏に配置せず、地面に接する面に配置している点がペガサスターボに似ています。ということは、平均寿命を約600kmと考えるのが妥当でしょう。走法やスピードによって差異が出るとは思いますが、初心者〜中級者ランナーであれば記載寿命を全うしてくれると思います。

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ジョイライド”シリーズ

平均寿命:約600km

対象シューズジョイライド ラン フライニットジョイライド デュアル ランなど

ジョイライドシリーズは、柔らかいビーズポッドがミッドソールに内臓されていることが特徴的の初心者向けのナイキランニングシューズです。上級者の激しいランへの対応は薄めなので、使用者によって寿命が前後してしまいますが、初心者が行う軽いランで使用し続けるのであれば平均以上の寿命を発揮してくれるはずです。

その他のナイキランニングシューズ

平均寿命:約480〜800km

対象シューズペガサス 37以前のモデルストラクチャーシリーズライバル フライシリーズグラビティエリートシリーズストリークシリーズナイキフリーシリーズリニューシリーズなど

上記で紹介していないナイキランニングシューズが対象なのでかなり範囲が広いのですが、一律上記寿命に設定しているようです。自身のランレベルや走法、用途に合ったランニングシューズ(前足ズームはフォアフット向け、ヒールズームはヒールストライカー向けなど)を選択すればより長持ちする印象です。

⬆️リンクをご活用ください⬆️

ちょっとブレイク…

本記事は主に負荷がダイレクトにかかり、機能の低下や破損に繋がりやすいミッドソールにフォーカスして寿命について記載していますが、

アッパーの素材
アウトソールのラバー部分

も破損する可能性を秘めているパーツです。

そこで、アッパーの素材とアウトソールの形状毎の破損度合いを比較してみましょう!!

素材別耐久度〜アッパー編

一般的なメッシュ

耐久度:★★★★☆
形状維持に優れているということは、耐久性が高い証拠です。編み込み方によって左右されますが、比較的耐久性が高い素材でしょう。ナイキでは安価なシューズに用いられることが多く、やや足触りに難ありです。

エンジニアードメッシュ(フライメッシュ)

耐久度:★★★★☆
高級なメッシュと言えば分かりやすいかもしれません。メッシュの耐久性を維持しつつ、軽量なのが特徴的です。画像のように部位毎に編み込みを変えることが可能で、通気性が必要な部分をオープンに、耐久性が必要な部分をタイトに編み込んでいます。

一般的なフライニット

耐久度:★★☆☆☆
ポリエステルの糸を編み込んだ、ナイキ独自のニット素材です。
伸縮性に優れ軽量な点が特徴的です。履き心地は抜群ですが、伸びやすく異素材との相性が悪いのが…。見た目や履き心地は最高ですが、寿命に期待するのはやめましょう。

フライニットロフト

耐久度:★★★☆☆
リアクト インフィニティに用いられている素材で、フライニット素材の悪い部分を改善した素材となっています。伸びやすさはかなり改善されているので、一般的なフライニットより耐久性は高いでしょう。

アトムニット

耐久度:★★★★☆
アルファフライに用いられている新素材。一般的なフライニット素材を熱で定着させたているため耐久性が格段にUPしています。しかも、画像の通りオープンな作りとなっているので、耐久性に負けない通気性も兼ね備えています。

天然皮革(レザー)

耐久度:★★☆☆☆
トップレベルのナイキランニングシューズに用いられることはありません。主に子供用や安価なシューズに用いられること多い素材ですね。足馴染み、足触りが抜群です。ただ、使用していくうちに柔らかく素材感が変化していくため、フィット感を維持できないことを考えると耐久性は低めと判断してしまいます。

合成皮革

耐久度:★★★★☆
天然皮革と比べると硬く、形状維持と汚れへの耐性が高い素材です。ケアも楽チンなので、ストレスが少ないのが嬉しいポイントです。しかも、最近のナイキの合成皮革は天然比較のような足触りを提供してくれるフライレザーなる最新マテリアルも存在しています。このフライレザーは環境を考え、排水の軽減やリサイクル素材を用いています。

合成樹脂

耐久度:★★★★☆
シューズによって厚さや配置範囲が異なるため、言い切ることは難しいですがこのパーツは破損しやすい箇所に配置されているので、合成樹脂が配置されているシューズは耐久性が高いと考えて良いでしょう。また、上記画像のような配置は、安定性を高める効果があり、正しい走りを可能にするといった意味でも耐久性が高いと言えます。

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素材別耐久度〜アウトソール編

アウトソールに関しては、素材というより

配置枚数
厚さ

で破損度合いを判断するのが懸命です。厚さに関しては、素材単体として丈夫だよということですね。

では、配置枚数について確認してみましょう。

⬆️前足に1枚配置⬆️
⬆️前後2枚配置⬆️
⬆️前、左右、ヒールの計4枚配置⬆️
⬆️前からヒールにかけて計6枚配置⬆️
⬆️足全体に9枚配置⬆️

シューズ毎にラバーの配置枚数が異なっていることが分かったと思います。

もちろん、

枚数が多い=グリップ力が高い

と言えるのですが、枚数分角が増えてしまうので、剥がれる可能性が高い箇所が枚数を増すごとに増えてしまうのです。

一概に枚数で破損しやすいとは言い切れません

が、長い間使用することが一番重要と考えている方であれば、チェックしても良いのかなと思います。

⬆️リンクをご活用ください⬆️

さいごに…

以上となります!!

自身の経験と合わせて本記事を参考にしていただけると幸いです。

最後に、プチ情報ではありますが、ナイキ契約のプロランナーもレース用と練習用で異なるランニングシューズを併用しているそうです。

ペガサスシリーズストラクチャーシリーズナイキフリーシリーズが特に人気とのこと。

併用のポイントは、レース用と練習用で近しい構造、素材のモデルを選択することだとか…。

また、ナイキ公式も発信しているように、シューズの併用はランニングシューズの寿命を伸ばしてくれる効果が期待できます。

目安として…

2足で50%
4足で100%

結果として一足を毎日使用して数キロで寿命が終わるよりも併用をするということは、お財布に優しいベストな選択なのではないでしょうか。

個々で金銭面、拘り、お手入れ方法など様々あるとは思いますが、本記事をポジティブに受け止めて頂ければ嬉しいです。

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