目次
はじめに…

ナイキでは、企業当初から数多くの陸上スパイクを展開し、アスリートを支え続けてきました。
しかし、
ということが影響し、陸上スパイクに注目されることが非常に少なく、確認できる情報も僅かとなってしまっているのが現状です。
そんなナイキ陸上スパイクが数年振りにアップデートされ、
しかもNike製品随一の取り扱い数を誇るNike.comでも販売されるなど、徐々にではありますが注目を集めています。
今年開催を予定していた東京オリンピックに向けての展開となるだったので、タイミングが残念ではありますが、素材を中心に大幅なアップデートが施されているので、早速レビューしていきたいと思います。
ちなみに、販売直後の即完売となってしまったので、実物を用いたレビューができない状況となっておりますこと、どうかご了承下さい🙇♂️💦

ナイキ ズーム スーパーフライ エリート 2の基本情報

スタイル:CD4382(ユニセックス)
価格:16,500円(税込)
対象競技:100〜400m走、ハードル競技
重量:26.5cmで約136g
スパイクピン:8本の取り外し可能なピン
サイズ感:シュータンを中心とした足の甲、足首部分は従来のフライニット素材なので新調時はかなりタイトに感じる可能性があります。また、その他箇所は新素材アトムニットなのでこの新素材がどう影響するか。同素材をアッパーに採用したアルファフライを使用した感想にはなりますが、そこまでタイトな印象はありませんでした。適度に伸びて固定してくれるイメージです。その他気になるポイントは内側に流れているシューレースです。内側に流れている構造は固定感を演出する構造なので、サイズ調整の塩梅によって大幅に異なる可能性はありますが、基本タイト目だと思います。前作と同じ素材か0.5cmサイズアップが基本ではないでしょうか。

新素材アトムニットのアッパー

前足〜中足にかけてナイキランニングシューズトップモデルにも採用されている新素材”アトムニット”を配置しています。画像のスウッシュマーク(ナイキマーク)の部分が一番構造が分かりやすいかなーと思うので、UPで画像を確認した上で記事をご確認お願いします。
”アトムニット”とは、フライニットを伸張し、蒸気で定着させることで、軽量で曲線的なフィット感を提供する新技術を用いてできた素材を指します。機能面にフォーカスすると、通気性と吸水性を最小限にしてくれる頼もしい素材となっています。

上記は足首部分の画像です。先ほどの画像と見比べ、編み込み方(加工方法)が異なる”アトムニット”を採用しています。
固定感、フィット感を高めた安定性重視の構造ですね。
ナイキ ズーム スーパーフライ エリート 2のアッパーは、部位ごとの動きの違いを踏まえた適材適所に上手い工夫が施されています。

一体型のシュータン(ベロ)部分

シュータンは一体型のブーティー構造でフィット感を強化しています。前作は従来のシュータンを採用していたので、少し違和感を感じるかもしれませんが、ピタッと吸い付くようなフィット感は多くの競技者が好んでいる形状なので、未体験の方はぜひ一度足入れを!!
ちなみに、画像を見る限りシュータン部分は従来のフライニット素材となっています。従来のフライニット素材は、伸縮性があり脱ぎ履きしやすい点がメリットです。快適性を重視した結果の素材選択だと思います。
内側に流れるシューレース

前作は従来のシューズに多い真っ直ぐとしたシューレースの形状を採用し、他のシューズを使用している方でも違和感のない履き心地となっていました。
最新モデルのナイキ ズーム スーパーフライ エリート 2は、シューレースを内側に流し固定感(ホールド感)を向上させ、足がブレにくいフィット感を提供してくれます。
前作以上のフィット感は記録向上に繋がるはずです。
アッパーのコーティングとヒールの形状


画像からは伝わりにくいかもしれませんが、アッパーとアウトソールの繋ぎ目部分上部に耐久性向上のために合成樹脂を配置しています。合成樹脂は、非常に薄く加工することが可能なので、重量を過度に上げることなくシューズの耐久面を底上げしてくれます。重量が記録にダイレクトに結び付くことが多い陸上スパイクにピッタリな素材配置となっています。

数百人のデータをもとに作られたアウトソール

まずは、アッパーからいきなりアウトソールのレビューになったので、
「ミッドソールは?」
と思ったのではないでしょうか。
そうです!前作は同様はミッドソールは存在していません。ミッドソールを配置することで重量が増してしまうので、短い距離用の陸上スパイクは、
己の足でクッション性を補填
して、少しでも早く走ることに特化したパーツの配置となっています。
では、アウトソール のレビューに移りましょう。

アウトソールは、何百人ものランナーのデータをもとにデザインされたプレートを配置し、フィニッシュまでしっかりとしたグリップ性を提供する構造になっています。
ちなみに、前作より硬めで軽いアウトソールに仕上がっています。
硬めということでネガティブに考えてしまうかもしれませんが、
パワーが加わればその分大きくしなり反発する
と考えて下さい。

また、アウトソールの突起部分はコーナリングの際にもしっかりグリップできるよう配置されています。

陸上スパイクなので言わずもがなではございますが、取り外し可能な8本のスパイクピンが前足部分にしっかりと配置されています。

上記画像は付属のレンチです。スパイクピンの画像もあるので、替えのピンが付いているかのように思えますが、付いていないのでご注意を。ナイキではスパイクピンやインソール、シューレースなどのパーツごとの販売は行っていないので、既存のピンが破損したら買い替えどきとお考え下さい。私が買えてさえいれば、別会社のピンを片っぱしから試して合うピンを探したかったのですが、力不足…申し訳ないです!!

機能面を評価してみた!

クッション性:★☆☆☆☆
反発性:★★★★★
軽量性:★★★★★
耐久性:★★★★☆
デザイン性:★★★★☆
グリップ力:★★★★☆
価格:★★☆☆☆
クッション性が低下してしまいましたが、その分反発性が向上しています!新素材アトムニットを採用したことが影響して軽量性もUPしています!過去の傾向から、しばらくはアップデートされないモデルだと思いますが、今後長い間短距離スパイクのトップを誇るシューズであることを期待しましょう!!
さいごに…


最後に補足情報を紹介してレビューを終了したいと思います。画像をご覧頂くと伝わると思うのですが、シューレース(靴紐)がチャックのように凸凹構造となっていて走行中解けにくい工夫が施されています。最近のナイキランニングシューズに多い構造ですね。
最後になりますが、後2モデルNEW陸上スパイクを紹介予定となっています。
できれば1モデルだけでいいので購入してレビューしたいのですが、売り切れが早いことと販路が狭いことが影響して中々手に入れることができない状況です。
再入荷を待ちつつ、引き続き情報を集めて行きたいと思います😄‼️

ナイキ直営店や正規代理店でも扱うショップが年々減っている
アップデート(新作が出る)されるのが数年おき